結果、俺の手からは
繊維片の欠片すら検出されず(これは後日分かった)。
女の服から
「指紋も男性の物と思われる皮膚片も皮脂も検出されなかった
(こっちはその場で分かった)」
ということで無罪放免。
しかし俺もいい加減頭に来てたんで
「手で触られたと言ってた女の服から、
脂も皮膚片も検出されないこと自体おかしいだろ」
と突っ込み。
ついでに
「その女、過去にも痴漢騒ぎ起こしてるんじゃないか?
ほとんどが示談だと思うが、警察に記録残ってるだろ」
と言ってやったら、女の顔が露骨に青ざめた。
結果、予想通り今年だけで4月末の時点で10回以上痴漢被害に遭い、
内7件を示談にしていたらしい。
「それだけで冤罪詐欺とは言えないだろうが、
お前ら無能が毎回俺みたいに繊維片検査や着衣検査をしてれば、
こんなことにならなかったよなぁ?」
と、警官に言ってやった。
最後に
「今回の件は県警の監察室に報告させてもらう。あとは知らん」
と言って会社に向かった。
後日、繊維片検査の結果、上記の通り俺は白だと判明。